私と妻が、生後2カ月のイタグレ(イタリアングレーハウンド)を飼育しはじめて、その約3カ月後に妻の妊娠が発覚しました。
妻の妊娠はすごくめでたいことなのですが、同時に、妊娠中はイタグレとどう接するべきか?感染症の危険性は?などが心配になりました。
そこでこの記事では、通っている動物病院の獣医さんや、産婦人科の先生、動物病院に勤めている姉から、妊娠中のイタグレとの接し方について色々聞いたことをまとめました。
この記事で分かること
「トキソプラズマ」に感染する可能性は?
人が妊娠中に「トキソプラズマ」に初感染すると、胎児に影響する可能性があります。
ですが、トキソプラズマは猫のふんや生肉に寄生することの多い原虫なので、イタグレから感染する可能性はほとんどありません。普段通り、イタグレと接してください。
イタグレが妊婦のお腹を思いっきり蹴る危険性は?
イタグレは脚が長いので、抱っこをするときに妊婦のお腹を思いっきり蹴ることがあります。妊娠中にお腹を蹴られると胎児が心配になりますが、お腹の赤ちゃんは羊水で守られているので大丈夫です(そのための羊水)。
お腹を蹴る行為が気になる場合は、飛びつかないようにトレーニングをしたり、興奮したときは落ち着かせるなどのトレーニングをしましょう。
つわりでイタグレと散歩に行けない場合は?
個人差はありますが、私の妻は妊娠中のつわりが重く、イタグレとお散歩に行けませんでした。
イタグレは必要運動量が多い犬種なので、毎日のお散歩は欠かせません。ですが、無理にお散歩に連れて行こうとすると、飼い主の負担が増えます。
こういったときは、妊婦が動かなくても、室内でイタグレが遊べる工夫をしましょう。たとえば、「引っ張りっこ」や「フードを投げて走らせる」と良いです。「コング」などの知育玩具も便利です。
妊娠中から出産までに準備すべきことは?
妊娠中から出産までに準備すべきことは、
- イタグレの行動範囲を制限する
- 赤ちゃんの鳴き声に慣らす
- イタグレの健康診断を済ませる
などです。
イタグレの行動範囲を制限する
新生児は免疫が低いため、赤ちゃんを家に迎えてしばらくは「イタグレのスペース」と「赤ちゃんのスペース」をしっかり決めて、近づかないようにします。妊娠中に、行動範囲を制限しておきましょう。
赤ちゃんの鳴き声に慣らす
妊娠中は、イタグレに人間の赤ちゃんの泣き声を聞かせておきます。実際に赤ちゃんを迎えてからはじめて鳴き声を聞くと、不安になり落ち着きがなくなります。
イタグレの健康診断を済ませる
出産後は赤ちゃんの世話で忙しくなるので、妊娠中にイタグレの健康診断を済ませましょう。
妊娠中に実家にイタグレを預けるときの注意点は?
妊娠中、自宅安静のためイタグレを一時的に実家に預けるとき、普段使っているおもちゃや布団、飼い主の臭いのする洋服などを持ち込んでおきましょう。環境が変わるとイタグレはストレスを感じるので、変化が最小限になるように工夫をします。
預け先の実家でも、しつけのルールや食事の与え方や量など、普段通りを徹底させましょう。
まとめ
飼い主が妊娠しても、イタグレと普段通りに接して大丈夫です。
赤ちゃんを迎えると忙しくなるので、出産までに「イタグレの行動範囲を制限する」「赤ちゃんの鳴き声に慣らす」「イタグレの健康診断を済ませる」などはやっておきましょう。