イタグレ(イタリアングレーハウンド)は、生後6カ月ごろから乳歯が抜け、永久歯に生え変わります。永久歯に生え変わったら、歯周病を防ぐためにも本格的な歯磨きをはじめる必要があります。
では、歯磨きはどのように行えば良いのでしょうか?この記事で詳しく解説します。
口を触られるのが苦手なイタグレは、先に「口周りを触る練習」からはじめてください。
この記事で分かること
歯ブラシの選び方
イタグレの歯磨きには、歯ブラシが欠かせません。まずは、歯ブラシを用意しましょう。
用意する歯ブラシは、
- 固さはソフト
- ヘッドはコンパクト
を選ぶのがポイント。
歯ブラシは、犬専用ではなくても大丈夫です。人間用の歯ブラシを使用するときは、子供用だと毛が短く歯周ポケットに毛先が入りませんので、大人用を選びましょう。
歯ブラシの固さ
歯ブラシの固さは「ソフト」がおすすめです。歯磨きでは、歯茎を磨くことも大切です。ソフトを選ぶと歯茎に当たっても痛くなく、歯周ポケットも磨きやすいです。
歯ブラシのヘッド
ヘッド(毛幅)は、なるべく「コンパクト」を選びましょう。ヘッドが大きいと、細かいところまで磨けません。目安としては、切歯(前歯)2本分の幅です。
歯磨きの正しい手順
イタグレの歯磨きの手順は次の通り。
「歯磨きしようね」と声を掛ける
いきなり歯磨きをするとビックリして嫌がります。歯磨きをする前は、「歯磨きしようね」と声を掛けましょう。必要であれば、エサも用意します。
イタグレが歯ブラシを気にして臭いを嗅ぐ場合は、気が済むまで嗅がせます。
切歯や犬歯を磨く
しばらくしてイタグレがリラックスしてきたら、歯磨きがしやすいように上唇をめくって、歯ブラシを使います。
はじめは磨きやすい「切歯(前歯)」や「犬歯(牙)」から、数秒間ブラッシングしてみます。
一気にすべての歯を磨かなくても大丈夫です。無理に歯磨きをすると、歯磨き嫌いになってしまいます。
前臼歯や後臼歯を磨く
慣れてきたら、「前臼歯(犬歯の奥にある歯)」や「後臼歯(奥歯)」も磨きます。ポイントは、口を閉じたまま歯を磨くこと。
歯の内側を磨く
内側の歯も磨きます。犬歯の後ろに少しすき間があるので、そこに指を入れて口を開けます。口を開けたら徐々にブラッシングをします。
褒めてご褒美をあげる
歯磨きが終わったら、思いっきり褒めてご褒美を与えます。
歯磨きはイタグレにとって苦痛です。「歯を磨いたらエサを食べてはいけない」のではなく、「歯磨きをしたら良いことがある」と学習させることが大切です。
「歯磨き好き」にするポイント
歯磨きのポイントは、
- 最初は短時間で切り上げる
- 散歩やご飯の前に行う
- 叱らずに褒めて伸ばす
- 毎日の習慣にする
を徹底すること。
散歩やご飯など、その子が好きなことの直前に行うのはかなり効果的です。嫌がる前に切り上げ、歯磨きのあとの散歩やご飯で満足させると、歯磨きに対してイヤな印象がなくなり、次第にイタグレが「歯磨きが好き!」と思うようになります。
歯磨きの頻度はどれくらい?
イタグレの歯磨きは、できれば毎日やります。
歯磨きを毎日する理由は、歯周病の原因である「歯垢」が3~5日で「歯石」になるため。歯石になると自宅では取ることが難しくなり、さらに、歯垢が付きやすくなってしまい、細菌の繁殖に最適な環境となってしまいます。
まとめ
イタグレの歯が永久歯に生え変わったら、歯周病を防ぐためにも本格的な歯磨きをはじめる必要があります。
歯磨きはイタグレにとって苦痛な作業なので、はじめは磨きやすい手前の歯を数秒間だけブラッシングします。慣れてきたら歯磨きの時間を延ばし、奥の方の歯や、歯の内側も磨いていきます。
歯磨きの頻度は、1日1回が理想です。最低でも3日に1回はやっておきましょう。
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