イタグレ(イタリアングレーハウンド)のデンタルケアとして、
と言ったことをしていると、歯周病になる可能性がグッと高くなります。
あなたのイタグレは大丈夫ですか?
NG例1歯磨きガムだけでケア
市販で売られている犬専用の「歯磨きガム」は、歯の汚れを落とす効果が謳われていますが、あくまで補助的なものにしかすぎません。
歯ブラシでしっかり歯の表面の汚れを落とし、毛先で歯周ポケットも掃除しなければ、歯周病は防げません。歯磨きガムだけ与えて安心しないように。
NG例2歯磨きシートだけでケア
「歯磨きガム」同様に、犬専用の「歯磨きシート」も市販で売られています。歯磨きシートは、歯の表面をガーゼで拭き取るだけで、歯間や歯周ポケットの汚れはほとんど落とせません。
人間のデンタルケアでは、歯磨きシートなんか使いませんよね。汚れが落ちないからです。犬も同じで、歯磨きシートだけでデンタルケアを終わらせないように。
NG例3歯磨きは週に1回だけ
歯周病になる原因は「歯垢」です。歯垢は食べカスではなく、細菌の塊です。
歯垢は3~5日で「歯石」になります。歯石が付くと歯の表面に凸凹ができ、さらに歯垢が付きやすくなります。
歯石は自宅の歯磨きだけでは取れなくなるため、動物病院で全身麻酔をかけ、スケーリング(歯石除去)をしなければなりません。
つまり、週に1回程度しか歯ブラシをしないと、歯周病の原因である歯垢がつきやすくなり、歯周病リスクが高まります。
歯石になる前に、日々の歯ブラシで歯垢を取ることが大切です。できれば毎日、歯ブラシをしましょう。
NG例4デンタルロープを洗ってない
噛むことで歯垢が落とせる「デンタルロープ」は、イタグレが噛んだあとに洗わずに放置すると危険。デンタルロープを噛むと歯垢が付き、繊維の間で細菌が繁殖し、不衛生になります。
毎日洗ってしっかり乾かさないと、歯周病リスクが高まります。
NG例5歯科検診を受けていない
自宅でどんなに頑張って歯ブラシをしても、歯垢はたまってしまうもの。セルフケアだけではなく、定期的に動物病院で歯科検診を受け、必要であればクリーニングをしてもらいましょう。歯科検診の目安は、最低でも年に1回です。
1歳を過ぎても歯を診てもらっていないのなら、この機会に1度、獣医さんに検査してもらいましょう。
まとめ
イタグレは虫歯にはなりにくいですが、歯周病にはなりやすいです。「3歳以上の犬の80%が歯周病」と言われているので、日々のデンタルケアが欠かせません。
「歯磨きガムに頼る」「歯磨きシートでケアする」のではなく、歯ブラシを使ってきちんとケアしてあげましょう。動物病院による定期的な歯科検診も大切です。
また、生後7カ月を過ぎても乳歯が残っていると歯垢が付きやすく、歯周病になりやすいため、早めに検査してもらいましょう。