イタグレ(イタリアングレーハウンド)が骨折したら、動物病院で手術をして入院し、しばらく通院をします。
度合いや年齢にもよりますが、完治までは約1カ月くらいを目安に考えてください。この記事では、完治までの過程などをご紹介します。
骨折してから手術までの期間
骨折箇所や程度にもよりますが、一般的に、イタグレが骨折をしたら手術をします。
動物病院によっては、骨折の手術をするのに準備期間が必要だったり、専門の医師を外部から呼ぶこともあるため、骨折をしたその日に手術をできない可能性があります。
その場合、骨折をした日は応急処置だけを施し、数日後(長くても1週間以内)に手術をします。大きな動物病院であれば、骨折したその日に手術をしてくれる可能性があります。
手術から入退院までの期間
骨折の手術は、数時間で終わります。手術をしたら、その日から少なくとも約1週間は絶対安静なので、動物病院で入院をします。骨折の度合いや動物病院によっては2週間くらい入院することもあります。
骨折の通院回数と完治までの期間
退院してからしばらく経過を見るので、手術が終わってからも通院をします。通院の回数は、少なくとも2~3回で、2週間おき。
子犬のイタグレの場合は、これよりもかなり長期間で通院をすることがあります。
と言うのも、成長期の子犬のイタグレが骨折をすると、成長板という部分がダメージを受けることが多くあります。
成長板は骨が成長するときに最初に伸びる部分であり、骨折によりダメージを受けると変形したり成長が早く止まって他の脚より短くなることもあります。
成長板の障害は分かりにくいため、成長期のイタグレの骨折の場合、治療後も定期的に受診します。
プレートを抜く手術の期間
骨折の手術では、プレート(板)とボルトを入れて骨を正常な位置に戻し、つながるように固定します。このプレートは、骨折が完治したら手術をして取り除きます。
プレートを取り除く手術は、2回に分けて行います。2回に分ける理由は、プレートの支えにより骨が弱っている(細くなっている)可能性があり、一度に支えを抜いてしまうと再骨折してしまうからです。
プレートを取り除く手術はいつでもできます。骨折が完治してすぐでも、数年後でも可能です。
ちなみに、プレートを取り除かないで、そのまま一生を過ごすこともできます。
まとめ
イタグレが骨折をしてから手術・入院・通院して完治するまでの期間は、およそ1カ月でした。
以下、実際のスケジュールです。
項目 | 期間 |
骨折から手術まで | 4日 |
手術から退院まで | 5日 |
退院から通院終了まで | 24日 |
合計(骨折から完治まで) | 33日 |
このあと、骨折を支えているプレートを抜く手術があります。
現在、骨折の治療の飼い主の方はいろいろ大変だと思いますが、完治までの辛抱です。犬の成長は人より早く、治りも早いので安心してくださいね。